朝早くおきて
新幹線の行く駅へ向かった
プラットホームでは
旅立つ人と見送る人が
手を振りあっている
僕もつられて
小さく振ってみる
列車が走り去ったあと
部屋に帰り
仕事に出かける準備をする
周りの音が
こんなにも気になるとは
ひととき忘れていた
ついさっきまでここにあったヌクモリ
ついさっきまでここにあった匂い
ついさっきまでここにあった会話
だから余計に ひとり
僕らは再び
こんな日常と闘う
昨日の晩、僕は歌を歌った
寝ころがって君のため
昨日の晩、僕は歌った
君のまだ知らない歌を
ふざけたりして
じゃましたりして
とけあったりして
そうして朝まで ふたり