July 07, 2004

浴衣の君

七夕である

こんな日はロマンティックに彼女と呼べる女(ひと)と
温泉にでも行ってみたいものだなぁw

モチロン彼女は浴衣姿である

そして二人で夜空を見上げ

「ほらアレが天の川だよ」とか言うのである
「今年もオリヒメとヒコボシは出会えたかなぁ」とかも言うのである

そして...

そもそも

「天の川」ってのはさ?
星空に横たわる白く淡い光の帯を古代ギリシアの人々が「ミルクの道」と呼んだよね。 天の川の英語名“Galaxy”はギリシャ語の「ミルク」から来ているんだ。で、 またの名前を“ Milky Way”とも言うが、もちろん「ミルクの道」のことなんだよね。 中国ではこれを銀河・銀漢と呼んで、天を流れる川に見立てていたってことは知っているかな?
でさ?
この天の川の正体に迫ったのは今から400年前、イタリアの天才科学者ガリレオ=ガリレイといわれているんだ。 なんと、ガリレオは手製の小さな望遠鏡で天の川を観測し、そこに無数の星を見出したんだとね。それでわかったのは、 天の川は太陽のような星=恒星の大集団だったってワケ。
じゃあなぜ星は天の川のように帯状に集まっているのだろうか?
わからないよね?
それはこういうことなんだよね。
ガリレオの発見から150年たった18世紀後半、 イギリスの宮廷音楽士と呼ばれていた兄妹が宇宙の中で星はどのように分布しているのかを明らかにしようとしたワケ。で、その兄妹というのが ウィリアム=ハーシェルと妹のキャロラインなんだけども
(あ、ちなみに彼らは望遠鏡を自作して熱心に観測を続けたりしてて、実はあの天王星なんかも発見した偉人なんだけどさ、そんなんで 後にイギリス王室付き天文学者に任命されたりもしたほどの人物なんだ)。
で、そのハーシェルが丹念に星の明るさを調べたところ 「明るい星は近くにあり、暗い星は遠くにある」 との仮定をたてたワケさ。で、その仮定の下、「星は円盤状に集まって星雲を作っている。宇宙には星雲が点々と散らばっている」 との結論を得ちゃったワケさね。
モチロン彼らの仮定は今日の知識から言えば決して正しいものとは言えなかったわけだけどもさ?でもその 結論は驚くほどに的を射たものであった、と言わざるを得ないよね。
スゴイね?
しかしながら、そのハーシェルの卓見にもかかわらず、本当に「星雲」の正体に決着がついたのは、 それからさらに150年もたった20世紀初頭であったってことはとても残念なことだけども、まあそれはしょうがないと言ってもいいと思うんだ。それほど現代の科学の進歩は素晴らしいということの裏返しともいえるね。
あ、知ってると思うけど、我々の地球、そして太陽系は「銀河系」と呼ばれる巨大な星の円盤の中にあって、 宇宙には銀河系と同じような星の大集団「銀河」が無数に存在するよね。だからつまり、 天の川とは銀河系を中から眺めたものであるということなんだよ。で、 宇宙に存在する無数の銀河と区別するために、我々の銀河を特別に「銀河系」または 「天の川銀河」と呼んでいるってワケ。

わかった?

と優しく彼女を抱き寄せて 耳元で囁くのである。


ドウよコレ!?

Posted by aristrist at July 7, 2004 11:59 PM | TrackBack
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